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 意識というもの

2011.05.20 Fri
僕のいるPPは、就業スタイルが完全フレックススタイルだ。
定時は7時~15時だが別に自分に合わせてくればいい。
5時にくれば13時に帰ってもいいし、残ってやれば他の日休んでもいい。
荷物の到着待ちや子供の体調不良などで家を空けられないが家での時間があるときは、自宅での作業も可能だ。

そんな会社はデンマークでもなかなかないと職人達も言っていた。

勤務する直前、私は英語が得意でないため会社内での会話に不安を覚えていた。
しかし友人から2人の職人は耳が聞こえないという事を聞き、
『ま、聞こえないよりは下手でも多少なりとも話せるほうがコミュニケーションが出来るだろう』
と安心した。笑

また福祉の進んだ国だからハンディを持った人を雇うという決まりが、ある一定の規模を超えた会社には課せられているのかとも思っていた。

勤務して驚いたのは、その二人が何の差もなく扱われ、本人達もとても明るく楽しげに過ごしていること。
皆がアー、とかンーーーとかいいながら身振り手振りで会話をし、一緒に働いている。

右が耳が聞こえないアラン。
いつもジョークばかりでとてもひょうきんだ。

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こちらはもう83歳になるバーナード。
この年でも働きたいと思える環境なんだと実感する

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僕はある帰りの車内で友人に、

『ハンディを持ったみんなも楽しそうですばらしい会社だな』

というと、友人は

『別にハンディなんかない。彼らは耳が聞こえないだけで普通に考えることが出来るし、物も作ることが出来る』

と普通に言った。

こんな事は日本では絶対にありえない意識だと感じとても驚いたと同時に、たしかにその通りだと思った。

その時、エクストリームスポーツを好むのは遺伝子で決まっていて、練習するか否かの問題ではないという内容を読んだライターが、自転車に乗れない事と計算が苦手なことは同じ事であり、それに気づいた時、気が楽になったという文章を書いていたのを思い出した。

きっとこのPPでは耳が聞こえないことよりも不器用なことの方が問題が大きいというだけなのだ。

日本人は規格から外れることを極端に嫌う。
これは完全な物を作ろうとする意識の中ではとても大切なことだが、人間そのものについてまでそのような差別意識を植えつけてきているのではないかと感じた瞬間だった。

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HARIBO

2011.05.18 Wed
僕はグミが好きだ。
HARIBOのグミ。
あの硬いかみごたえがたまらない。

でも日本で買うとちょっと高い。
230円とかする。

こっちへ来て知ったがハリボーはドイツなのだ。
それも物凄い種類がある。単品からミックスまで。
それもラクリスのバリエーションが物凄い多い!

そしていざ手に取ろうとして価格を見たら、25DKK

1DKKが13円位だとして、…
え?

高!

隣国やし空輸とかしてないから安いんでないの⁉

デンマークではあちこちでハリボーを見かける。
駅で、コンビニで、スーパーで、ホームセンターで。
あちこちに誘惑が待っている。

いつも心惹かれて手を出しそうになる。
どれ位好きかっていうと、これ位。

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これ1/100だから、体長2500くらいか。

ヒグマだな(笑)

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good enough

2011.05.14 Sat
といっても藤原ヒロシ氏ではない。


これはPPでのひとコマ

サンドペーパーでのやすりがけ。
細かい番数で、出荷前の最終仕上げ。

僕は昔からだが初めてする仕事は出来る限り丁寧にやる。
だってアマチュアだから。
恐いじゃない失敗したら。

昔、瓦屋が工期の見積もりを間違って、このままでは現場が間に合わなくなるということがあった。
その時、瓦屋の手伝いをすることになり、一ヶ月位屋根の上にいたのだが、丸瓦を合わせる事になり丁寧に丁寧にやっていたら、瓦屋にならんかと言われたことがあった。


この作業はパーツも全て組みあがり、シートも編んだ後だから傷はつけないようにしなくてはいけないが、ただ紙やすりで磨くだけ。
技術と言うよりは満遍なく気を遣ってやるかの問題。
初めてだし、触っては荒いところを探してヤスリがけ。
そしてこれでどうかとjacobに確認をしたら、jacobは

「parfect! but...」

といいながらヤコブのやった椅子を触りながら、

「goodenough」


・・・あら。

この判断の程度も難しいんだけど。


日本人は完璧な物を求める。
と言うかこれはクラフトマンシップのような気がするのだが。
プロダクトである以上、早くやってたくさん製作し、より効率よく儲ける。
これは仕方ないことなのかな。
日本行きのはより丁寧みたいです。

国民性も考えてるんですね。


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PP Møbler

2011.05.12 Thu
なんだかんだでデンマークに来てもうすぐ一ヶ月がたつ。
デンマークに来た目的は大きくは2つある。
下手糞な僕の英語の使用機会を増やすことと、北欧家具を作ると言うことだ。
いや、瀕死で働いてきた事務所から退職後のロングバケーションでもあるか。

僕が滞在しているPP Møblerは、デンマークの家具デザイナーのハンス・J・ウェグナーの家具を中心に製作しているファニチャーメーカーだ。
こっちで言うなればキャビネットメーカー。
近年ではザハ・ハディッドのベンチなども製作している。

PP Møbler

http://www.pp.dk/index.php?

ハンス・J・ウェグナーは生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えた家具デザイナー。
クラフトマンからボーエ・モーエンセンやアルネ・ヤコブセンの事務所にも在籍しデザイナーとなった。

ウェグナーといえばYチェアが有名だが、PPはウェグナーの中でも特に安価なYチェアではなく、ヴァレットやザ・チェア、ピーコックチェア、フラッグハルヤードチェア、サークルチェアなどの優美なラインを持つ高価なラインが中心だ。

しかしなんと言ってもザ・チェア。
なんせザ・チェアて大それた名前だもの。
しかしこの椅子は名前負けせず、ケネディ大統領が使った椅子として有名。

503_kennedy.jpg

そして新しい歴史も書き加える。
オバマ。

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僕はここで暫くの間、有数のキャビネットメーカーの仕事を垣間見ることとなる。


忘れていた。
あと取材を一件しにきたんだった。

豊かな自然と、ちょっとシャイな日本人ぽい部分のあるデンマーク人に囲まれて、日本では得られない心への刺激と栄養を充填する日々。

やっとPPでの環境にもなじんできたところ。
取材の動向も含めて、また報告します。


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一笑

2011.05.03 Tue
最近イスのデザインをしているのだが、新しい物を作るというのはなかなか難しい。
椅子は歴史が長く前例がかなり多い。
素材を木で普通の組み方で作ると、往々にして過去のデザインに似てしまう。
新しいデザインは出尽くしたとして既成の名作のデコレーションに表現の世界を求めたデザイナーもいる。

先日行ったミラノサローネで気になった椅子がデンマーク工芸博物館に学芸員用の椅子としておいてあった。

こちらは展示品。
中央の椅子はボーエ・モーエンセンのJ39

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そしてこれが学芸員が座る為に向かいにおいてある椅子。
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他の色も
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こんなんReデザイン、ありか?
とミラノで見たときふと口元が緩んだのを思い出した。
座面をペーパーコード風にプラスチックで作っている。
見た瞬間に、あ、あれのREデザインだ!と頭に浮かぶ、なんかキッチュでジョークっぽい一笑を誘うデザイン。



デンマークを代表するジュエリーやシルバー製品ブランド、Georg Jensen の栓抜き。

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デンマーク語でビールをØl(ウル)というのだが、その名もウルファント。
すごいネーミングセンス!
上にビール瓶の王冠を置いてみました。笑
ちなみにこれの大きいのは貯金箱でマネファント、小さいのは鍵という意味の意味のNøgle(ノイレ)からノイレファントというのがあります。
シリーズですごい。



ルイジアナ美術館で見たこんなアイテム。

ダジャレなKEYカバー

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冷蔵庫に似つかわしくないマグネット

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ちょっとキッチュな鳩サブレ-みたいなピアス085_convert_20110503085535.jpg

日本の美術館もダサいオリジナルキーホルダーやら消しゴムやボールペンなんか作っていずに、こんなんもセレクトしたらいいんだ。

日本人はきちっときれいな物を作ろうという民族性なのか、ふざける事はいけない事という価値観からなのか肩の力が抜けたデザインが少ないと思う。

カチカチに突き詰められた隙のないプロダクトもすばらしいが、こんな一笑を誘うデザインのほうが、日々の生活に柔らかな心の動きを演出してくれるんではかろうか。



ちなみにこれは僕が中村外二工務店に弟子入りして一年目の仕事。

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フタのつまみのアップ

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つまみが壊れたから付けとけと言われ、やかんに尾州檜を削りだしたやかんをあしらいました。
堅い仕事をする堅い会社に緩い笑いをと思ったあの頃。
何もいわれなかった事にドキドキしていたのを思い出します。



こんな一笑は一生を左右します。





いつまでも、面白い人と言われていたいと思う今日この頃。




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EVERY DAY

2011.05.03 Tue
デンマークに来てとても幸せな時間て物を感じるんだ。
毎日が東京にいたときより少し早めに始まって、すこし早めに終わる。

朝6時に起きて、
犬の散歩に行って、
仕事に行って、
16時に帰ってきて、
子供を迎えに行って、
犬をつれて一緒にスーパーに行って、
帰ってきたら奥さんも帰ってきて、
一緒に夕食を作って、
一緒にテレビを見て、
24時には寝る。

そんな生活。
家族と過ごす豊かな時間。

昔は変わらない平和な日々は怖かった。
だがこんな生活もデンマークに来て友人夫妻との生活で垣間見てみるとなかなか素晴らしい。




昔話題になったが、平和な生活がないとこうならないし、幸せだと感じる生活の集積がこんな物を産むんじゃなかろうか。
別にこんな完成形を想像してたんじゃないだろうと思う。
きっと子供の身長を柱に傷付けて記すように、毎日取り貯めただけなんだ。

簡単でも、毎日ってのはなかなか難しい。
小さな事からコツコツと。



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